パパだってやるんだぞ -5ページ目

保育園初日~指令:違う環境に慣れろ!~

今日から太樹のならし保育を始めた。

様子を見ながら、一日おきだったり、週の後半は休んだりと

のんびり違う環境に慣れさせようと思う。

 

その初日。

出勤するママと一緒に家をでて保育園へ行った。

園ではまず手を洗い、布おむつに換えてから着換えやタオル

などの備品を揃えて、割り振られた部屋へ。

 

担任の先生に抱っこしてもらうと、太樹はどことなく緊張した

表情をした。のっけから大泣きするだろうという予想とは異なる。

しかし、それだけにかえって不憫。こちらをちらっと見ては、

またこわばった顔をする。

 

まずママが部屋をでて、それからパパが徐々にあとずさる。

太樹との距離が開くほど、心臓の鼓動がはやくなった。それに

加えて、胸がつぶされそうになる。

 

「今日は午前中だけだからな。パパ、びゅううううううううううって

迎えに来るよ」と手を振りながら語りかけたことばの意味は、

伝わっていないだろうな。

 

何度も振り返るといよいよ園を立ち去りがたくなるので、

「よし、もう行くぞ!!」と精一杯元気な声でママに言った。

「僅か3時間だ。3時間」

 

そうしてママは会社へ。パパは家へ。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「あああっ、駄目だ!!! 寂しすぎる!!! 

太樹のいない空間に耐えられない!!! 

どうすべぇぇぇ!!!」

  

 

太樹を迎えに行くまで、パパは洗濯をし、部屋の掃除をし、

鯉のぼりを上げ、早めの昼食を食べ、ミシンの取扱説明書を

読んだ。そんなことをやっていると、3時間は瞬く間に過ぎるが、

いかんせん刺激がない。緊張感がない。

実に寂寞たる3時間。

 

ちょうど12時に太樹を迎えに行くと、意外にも本人はけろりと

しているではないか。一度泣くには泣いたが、「寝ぐずり」だった

という。お昼ご飯もそこそこ食べたらしいので、とりあえず全ての

心配事は杞憂であった。

 

じゃあ、違う環境に一番慣れなくちゃならないのは、実はパパ

だったりするのか?

 

細く、弱く、しかし確かなるもの

太樹と一緒に風呂に入れるのは、1日おき。

ママとの間で締結された「条約」なのだ。

 

昨日はパパの順番。

頭を洗って、全身も綺麗にして、湯船で温まっていたときのこと。

 

太樹は立ったまま、おもちゃで遊んでいた。

すると、パパの膝にかすかな感触が・・・。

湯沸し口からでてくるお湯の水圧と比べて、明らかに細く、弱く、

しかし確かなそれ

 

「ああああっ! やりやがったな」と叫ぶパパの

顔を見て、太樹は「えへへへぇ」と笑う。

まあ、叱るつもりもないのだけれど。

 

これまでにも何度かおやりになっていたんだろうなぁ。

大きい方ではなかったのがせめてもの救いか。

 

しかし、それが混入されたお湯で顔を洗ったり、髪を洗ったり

できるというのも、親だからだな。

密やかに嬉しかったりもする(書いてしまったら密やかではないが)。

 

 

いよいよ来週から

色々とたてこんでいて、暫く日記の更新ができなかった。

その代わり、毎日太樹と散歩にでかけて、行進はしていた(つまんないなぁ、もう)。

 

いよいよ来週から、太樹のならし保育が始まる。

 

起床時刻も今よりだいぶ早くなるし、朝食の準備だってのんびりできない

(ママはフレックス勤務なので今は朝も比較的余裕がある)。

 

パパと一緒にいれば基本的にぐずらない太樹だけれど、来週からは当面

泣くことが増えるだろうな、と思うと可哀想になる。

 

太樹の泣いているのを想像して、パパが家で泣いているかも。

 

新しい環境に順応して、保育園での楽しみを見つけてくれることを願うばかり。

 

結局、太樹のことが心配であるより、パパが小離れできそうにないんだよね。

1歩・・・2歩・・・

網戸を開けろ

 

太樹が初めてひとりで歩いた。

たったの2歩だったけれどものすごく嬉しかった。

 

最近は、窓のサッシに手をついて立ちつつも、何とか脚だけで

立とうと試みている様が見て取れたので、「そろそろ歩くかな」

と気にはなっていた。

 

今日もいつものように「モモンガ」 をやっていて、その延長で歩く練習を

していたのだけれど、ある時ぱっと太樹が自発的にパパから手を

放し、そして歩いたのだ。1歩・・・2歩・・・と。

 

そのあとは、コントでガクッとずっこけるコメディアンみたいに

くずれおちて、再びパパの手に抱っこされた。

 

 

写真:「網戸を開けろぉぉぉぉ」の図

 

 

春の家族旅行(箱根編)

週末は、実に1年ぶりの旅行にでかけた。

 

実家に帰省したりするための長距離移動は何度かあったけれど、

純粋にくつろぐためだけの旅行は1年ぶりなのだ。

そして、太樹にとっては生まれて初めての温泉。

 

目的地は、会社の保養所がある箱根。

施設は山の奥にあるので歓楽街からは離れており、一般の観光客は

立ち入ってこない。周囲は山、山、山、である。こういう景色をずいぶん

長い間見ていなかった。

 

とりわけパパはわくわくしていたのだが、その理由たるや実に所帯じみて

いて、「料理を作らなくて済むのと、食器洗いが不要」というもの。

料理は好きだから、日々苦痛というのではない。しかし、その労働を

しなくともよいとなれば、勿論それは嬉しくもなるだろう。

 

温泉には太樹と一緒に入りたかったけれど、平日はパパがべったり

なので、今回のチャンスはママに譲ることにした。

そして喜び勇んで浴場へ赴いたママだったが、30分後はひきつった

笑みを浮かべて部屋へ戻ってくる。

 

「もおおおおおお! 太樹ったら、大泣き!」

 

それはもう大変だったらしい。

 

寝る前のミルクをあげると、太樹はその後すーすーと寝息をたて始め

た。泣き疲れだろうな。

一方、ママも空気をぬかれた「ダッコちゃん人形」のようにぺたりと

なり、布団に張りついたままぐーすかぴーと寝てしまった。

まだ9時だぞ。9時。

 

パパは部屋にひとりで取り残されてしまった。

 

仕方がないので、館内の自動販売機でサッポロビールを1缶買い、

それを次の間で開けて飲んだ。

飲みながら、村上春樹の「ポートレート・イン・ジャズ」(文庫版)を読み、

窓の外に広がる漆黒の闇を時々眺めては2時間余りの時を過ごした。

 

ちょっと寂しいけれど、こういう時間が欲しかったのも事実だ。

 

これもまたよし。

生まれて初めて見る桜は太樹にどう映ったのか(あるいは心かき乱されるパパの疑問)

桜

 

太樹とふたりでお花見をした。

近所には公園があり、そこには小さいけれど立派な2本の桜が植えてある。

 

桜の下のベンチに腰かけ、しばし花を見上げてみた。雲ひとつない空の

青と、咲き誇った桜のピンクとが鮮やかなコントラストを作りだし、それは

パパの心を充分すぎるほど和ませ、癒してくれた。

「春だね、太樹」と声をかけてみる。

 

昨年5月に生まれた太樹にとって、目の前にある桜は生まれて初めて

見るものである。

「こいつには、桜はどういう風に映るんだろうか」と考えてみるけれど、

勿論パパに判ろう筈もない。もののあわれだとか、情緒だとか、まだまだ

未知のものだろうな。

「今は判らんでもいいから、将来は心豊かで、モノに感動できる人間に

なれよ」と小さな声で諭した。

 

すぐ近くでは、ママさんの集団がやはりお花見を楽しんでいた。子ども

たちは元気にはしゃぎ、中には虫取り網を持って、熱心に桜の花びらを

かき集める子もいる。これが子どもだよな、と思った。

 

実は、ママさんの集団を見ると、パパは決まって気持ちがかき乱されて

しまう。何故なら、こちらはママさんたちと「育児に関するナマの情報」を

交換したいのに、なかなか集団に飛び込むことができないからだ。

5人や6人の集団にもなると、ある種の「オーラ」すら感じられ、パパと

してはおもむろに声をかけづらい。

 

第一、何と言って入ればいいのだ?

 

「お取り込み中にたいへん失礼致します」かな。

 

「別に怪しい者じゃありませんから、僕もちょっとお話に加えてもらって

もいいですか?」かな。

 

それとも「へぇい、そこのいかした奥さんたち! ちょっと一緒にお茶

でもしねぇだか」かな。

 

一般的に、子連れの狼が・・・じゃない、子連れの男が、ママさん集団

に声をかけてコミュニケーションを取ろうとした場合、ママさんたちは

どのように思うのだろう?

 

警戒心とか抱かれないだろうか?

 

状況、ママさん集団の体質、話しかける人間の風貌や雰囲気・・・・

そうした多種多様な要素はあると思うけれど・・・・。あくまで、一般的に。

 

 

 

 

何がツボなのか

太樹の好きなものは枚挙にいとまがないが、最近お気に入りと思われるものを

ふたつ紹介する。

まずは、洗濯物を干す・・・・アレ、何て言うのかな? 竿じゃないし、輪でもないし。

ともかく、写真のこれ。

物干し

以前からその傾向はあったけれど、こちらから与えるおもちゃというFakeよりも、

パパやママが使っているGenuineのものが圧倒的に魅力があるのだ。

そして、もうひとつが実に奇妙で、モノではなく、場所。

下の写真の濃い丸の中の箇所がそれ。

鴨居と襖の交わるところだ。

襖

太樹を抱っこしていると、その箇所をじいいいいっと見つめて、やがてニコリと

笑い、時には「キャッキャッ」と喜びの声をあげる。そして、懸命に手を伸ばし

その箇所を触ろうとする。太樹を持ち上げてやると、それはもう興奮状態に

なり、嬉々として触る

何が良いのか、どうして楽しいのか、全く不明。

まあ、太樹にとって好きなものがあるなら、それでとことん遊ばせてやりたい。

与えた道具で畳を削り取ろうが、パパの腕の筋肉がつろうが、何でもいいや。

ちょっと話は逸れるけれど、子どもがあらぬ場所を見ていて急に笑ったり、

怖がったりすることはないだろうか。

どうもパパには、子どもは「大人には見えないモノ」が見えていて、それに

しっかり反応しているとしか思えない。魂と呼んでもいいかも知れないし、霊

と呼んでもいいかも知れない。

太樹とふたりっきりで食事をしている時に、太樹がパパの斜め後ろを見て、

「キャキャキャキャ」と笑ったりすることがある。ちょっと怖い。でもまあ

太樹が見て笑うということは、それが霊だとしても、良い霊なんだろうなと

思える。優しかったおばあさんかな、なんて考えたりする。

緊急リポート!! 昼下がりのお茶の間に「イイ顔」を見た!! 

以前、太樹の芸についてふれた。 

 

「太樹、イイ顔は?」と言うと、目をちからいっぱい閉じて、

一生懸命に笑うのというもの。

 

その顔を写真におさめようと努力していたけれど、

目をぎゅうううっとした瞬間にカメラのシャッターを切る

のは至難の業であった。

今回、ようやく一枚だけ撮れたので、ここに公開する。

これが、イイ顔だ。

これがイイ顔だ

太樹、呼ぶ

最近の太樹は、誰かを呼ぶという行為をおぼえたようだ。

部屋にひとりで置き去りにされると、大きな声で呼びかける。

「ママァァァ」

・・・・・・・・・・・・・。

パパとふたりで家にいる時でも、呼びかけは「ママァァァ」だ。

ちぇっ。

抱き寄せて、「太樹ィ、パパって呼んでよ」と言っても、

「ママァァァ」としか言わない。

ちょっと傷ついている。

 

「パパ」よりは「ママ」の方が発音しやすいのだろう。「パ」は破裂音であり、「マ」は鼻音である。後者の方が難なく口にできる。

でもなあ。ちょっとなあ。寂しいよなあ。

 

とりあえず今は太樹に「ママァァァ」と呼ばれても、「はいはいはいよおっ」と(ちゃきちゃきの江戸っ子風に)応えている。このまま「ママ」として認識されてしまうのだろうか。

 

報告。

太樹の便秘が治った。

「まんせー  \(>o<)/ 」(何故か北朝鮮風)

ご心配頂いた方々、ありがとうございました。

コロコロ変わる機嫌

今日の太樹。

朝方は上機嫌だったけれど、午前10時を回る頃から雲行きがあやしくなってきた。寝ぐずりかなと思ってあやすと案の定すーすーと寝息をたて始めた。しかし、睡眠時間は僅か30分。起きてからしばらくは泣き止まず、久しぶりに手を焼く。

 

かと思うと、昼食はたっぷりと食べた。今日のメニューは、ひじきときぬさやの煮つけをまぶしたご飯(これにトロロ芋をかける)、豚肉とにんにく芽の炒め物(細かく刻む)、豆腐とえのき茸の味噌汁、そして苺(ステビア栽培のものを貰った。甘くて美味しい!)。

 

食後は何故かまたぐずり始める。さっき寝たりなかったから今度は熟睡するかな、と思ったら今度もまた睡眠時間は30分。ええええ、何でぇぇ? そのあとはまた機嫌が悪いので、そそくさと準備をして散歩につれだしてみた。

 

買い物も含めた小一時間の外出だったけれど、気分はよろしくなった模様。帰宅後はおやつをあげて、それからしばらく遊んだ。最近は、丸いちゃぶ台を挟んでの鬼ごっこが大好き。太樹はきゃっきゃっと笑いながら逃げる(よだれも垂らす)。

 

夕食の準備を始めた頃、また原因不明の泣き。パパの脚にしがみついてくるので、全然仕事がはかどらない。ううむ、何で今日はこんなにコロコロ機嫌が変わるんだ、と考えていたらハタと気がついた。

 

こやつ、今朝から一度も「うんちょこ」をしていない!! 便秘してやがる!!

 

うかつだった。毎日2回か3回はうんちょこをするのが当たり前だったのに、ちらりとも気にならなかった。夕食(メインは親子丼)もぺろりと食ったから疑問に思わなかったのだ。本人は苦しくないのだろうか。苦しいだろうなぁ。

 

そこで、以前看護婦さんに教えてもらった便秘対策を講じることにした。綿棒にオリーブ・オイルをひたし、それをお尻の穴にクリクリと入れてからお腹をマッサージするのだ。しかし、これを書いている現時点でも、太樹はうんちょこをすることなく寝入ってしまった。大丈夫かいな。

 

最近は繊維質が少なかったかな・・・・? メニューを見直してみよう。